前回資産運用の必要性について4つの観点からお伝えしてきました。
☞世は令和時代!資産運用の必要性を4つの観点からわかりやすく徹底解説!
今回は更に前回の補完として資産運用(投資)を行わないことによって、
結果的に日本が招いている深刻な事態についてお伝えし、
『投資をしないほうが怖い』ということをお伝えしていきたいと思います。
また安全に投資を行うにあたって注意しなければいけないことについて、
お伝えしていきたいと思います。
日本と米国の投資比率の違いがもたらす資産総額の歴然たる差
まずは以下のように日米英の各国の家計金融資産の構成比率をご覧ください。
日本人の投資嫌いがデータからも実証されています。
米国の投資比率は45.4%、現預金は13.7%なのに対して、
日本人の投資比率は18.8%、現預金は51.9%という結果になっています。
しかし、資産の半分ほどを投資に回している米国は金融先進国として流石と言わざるを得ません。
では投資比率の影響が結果的に資産総額にどのような違いをもたらしたかというのが、
以下の図になります。
米国が1995年比で資産を3.11倍に増やしており、
最も資産構築に貢献したのは運用で運用だけで2.32倍になっています。
一方、この間日本はたったの1.47倍にしかなっておらず、
運用で1.15倍にしかなっていないことが明らかになっています。
資産運用をおこなっていないことによって、
この20年間で米国は日本人の倍の富を蓄えているのです。
株式投資は怖いという幻想を払拭する
とはいっても株式投資は怖いというのが一般的な考えではないでしょうか。
確かに10年前のリーマンショックをついこの前経験した我々の世代からしても、
株式投資で大きく資産を失った人が回りに大勢いて、
怖いという気持ちをもっていることと思います。
しかし、リーマンショックで資産が半減したとしても、そのまま持ち続けていたら、
10年後の現在では既に元本を回復してプラスになっている方も多いのではないでしょうか。
確かに株は近視眼的には下落する可能性が非常に高いのですが、
長期的にみれば歴史的に、特に米国の株式市場は170年もの間右肩上がりで成長しています。
途中世界恐慌を始めとして何度も沈みこむ局面はありますが、
確実に株式市場は成長していっているのです。
近視眼的にみずに長い観点でみると株式市場は確実にペイしているのですが、
投資で資産を安全に増やしていきたい方に向けて、
投資先として危険なアクティブ型の投資信託と、株式市場よりも高い利益が見込める
オルタナティブ投資について紹介していきたいと思います。
コラム 日経平均は何故30年も沈み込んでいるのか??
日本人が投資に後ろ向きとなっている理由に、
沈み込んでいる日経平均が要因として挙げられます。
日経平均はバブル期に38000円という天井を記録したあと、
急降下して現在でもまだ22000円~24000円という水準に甘んじています。
今の30代なんかは生まれた時が天井で、一度も更新をしていない日経平均をみて
株式投資なんて馬鹿らしいと思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし日本企業は最高益をアベノミクスで更新していることを考えると、
PERでみると現在が適正又は若干割安な水準で、
バブルで湧いた1980年代が期待先行の異常な熱気であったに過ぎないことが分かります。
つまりろくに株式投資に対する見識が備わっていない日本人にとって、
いけいけどんどんで正に昨今の仮想通貨のように熱気だけで株を買い上げていった結果
38000円を記録しましたが結局企業収益つまり実力が伴っているものではなく、
PERは100倍近くという超割高な水準になっていき破裂したに過ぎないのです。
30年間を経て証券会社のアナリストもしっかりとした目をもつようになり、
適性な株価バリュエーションが行えるようになってきたことを考えると、
今後日系企業のグローバリゼーションの進展で企業収益の増価に伴って
株価も再び上昇基調に戻っていくことが考えられます。
アクティブ型の投資信託は元本割れの可能性が高い
アクティブ型の投資信託は自分で資産運用を行うのが怖い方が、
最初に検討される投資先ですがアクティブ型の投資信託は全くおすすめすることが出来ません。
日本で積極的に販売されている投資信託は殆どがアクティブ型の投資信託なのですが、
日経平均やS&P500指数に連動することを目標とするパッシブ型の投資信託と異なり、
指数に対してプラスのリターンを狙うことを目的として運用する投資信託です。
手数料も指数に連動する為のパッシブ型投資信託と異なり調査費とプロの運用という名目のもと、
高い手数料を徴収しており、投資信託の販売会社と運用会社の収益減となっているのです。
投資信託はアクティブ型とパッシブ型のどちらが儲けることができるのか??で詳しくお伝えしているのですが、
アクティブ型投資信託は手数料を加味すると平均的な成績がマイナスになることが、
金融庁の調査で分かっています。
アクティブ型の投資信託は指数に対してプラスのリターンを出すよりも、
多くの資産を顧客からかき集めることだけを目的にしているのです。
アクティブ型の投資信託に投資を行うくらいであれば、バフェットもおすすめしている
バンガード社が組成している指数に連動するETFを購入して運用した方が余程ましでしょう。
本当におすすめなのはオルタナティブ投資
株式投資は昔から伝統的に資産運用の投資先として最も有効な選択肢であり続けましたが、
近年急速に注目が集まっている投資先にオルタナティブ投資があります。
オルタナティブ投資の特徴として、伝統的な株式投資とは異なる値動きをするという点と、
高いリターンを実現できるという点の二点があります。
☞ オルタナティブ投資の種類とメリット・デメリットをわかりやすく紐解く
☞ オルタナティブ投資が注目される背景を徹底解説
オルタナティブ投資を60%~75%組み入れて市場平均7%より高い年平均10%~12%の
利回りを20年平均で実現しているのがハーバード大学やイェール大学のような、
米国の有名大学基金です。
ハーバード大学とイェール大学のportfolioをご覧頂きたいのですが、
PEファンドを中心として多くの割合をオルタナティブ投資として組み入れています。
オルタナティブ投資を組み入れることにより、株式市場が下落局面でも収益を獲得することが出来、
結果的に資産が下落する可能性を低く、尚且つ高い利回りを実現することが出来るのです。
☞ 資産分散を行い市場平均をオーバーパフォームする投資ポートフォリオを組成する為の考え方
投資の必要性と安全な運用方法についてのまとめ
投資を怖がるあまり投資をしないことによって欧米人に対してどんどん資産に水をあけられている現状が、
明らかになっています。
世界の中で日本がどんどん貧しくなっていけば、
いつか輸入物価が高くなっていき生活も苦しくなってきます。
適切な資産運用を行うことによって資産を増やして、自身の資産を増やしていく必要があります。
株式市場は長期的にみれば右肩あがりなので恐れる必要はありませんが、
更に株式投資よりも高いリターンを尚且つ安全に運用したいのであれば、
オルタナティブ投資を組み入れることが有効な選択肢となります。
以下に各資産毎におすすめの運用法を纏めていますので、
参考にしてみて下さい!
☞ 2000万円をハーバード流に資産運用ポートフォリオを組み安定的に10%の利回りを目指す
☞ 【3000万円資産運用】イェール大学基金流ポートフォリオを構築し年率10%以上を安全に狙う
☞ 5000万円をイェール大学流ポートフォリオで資産運用し年率10%を安全に長期的に目指す
☞【1億円資産運用】ハーバード大学基金に類似したポートフォリオを組み安全に年率10%を狙う