未公開株に投資をして上場をした際に、
その株に投資が集まることにより株価が上がり、株式を売却することで大きな利益を得る。
非常に夢がある話ですよね。
2018年はどのようなIPO銘柄があったのでしょうか。
また当選した人はどれくらい稼げたのでしょうか。
2018年に上場した次世代テクノロジーとして期待されている「RPAホールディングス」について少し、
分析をしてみたいと思います。
👉初値で大きく利益が出た2018年新規上場・IPO株式銘柄を一覧列挙、400万円超の当選株も?時流に乗ったビジネスモデルを一括分析
RPAホールディングスを初値で売って得られた利益はどれくらいだったのか?
まずはRPAホールディングスの株を上場前に当選し保有していた場合どれくらい儲かったのでしょう?
以下が上場当時(2018年3月27日)の詳細です。
当たり本数 | 6,000本 |
公募価格 | 3,570円 |
初値 | 14,280円 |
初値上昇率 | +300% |
初値売り時(利益) | +107.1万円 |
当選していたら107.1万円の利益が出ていたことになりますね。
SBI証券が主幹事となっていました。
RPAホールディングスとはどのような会社か?
RPAホールディングスの概要を四季報から引用します。
6572 RPAホールディングス あーるぴーえーほーるでぃんぐす [ サービス業 ] |
【URL】http://rpa-holdings.com/ |
【決算】2月 |
【設立】2000.4 |
【上場】2018.3 |
【特色】事務作業などを代替するRPA提供や医療系求人のアドネットワーク事業を中心に展開 |
【連結事業】ロボットアウトソーシング41(25)、アドネットワーク46(6)、セールスアウトソーシング9(16)、コンサルティング3(-9) <18・2> |
【増 額】事務代行ソフトは業務効率化需要受けメーカーなど幅広い業種で拡大。アドネットワークは医療系堅調、人材など新分野も牽引。人件費、宣伝費増こなし増益。会社計画は事務ソフトの収益性を慎重視。 |
【新分野】アドネットワークは得意の医療系に加えて、今期より人材やEC分野でも事業開始し拡大図る。現在東名阪に置く営業拠点は地方中核都市軸に増設の見込み。 |
【業種】 パッケージソフト 時価総額順位 8/60社 |
【仕入先】― |
【販売先】― |
【比較会社】4779 ソフトブレ,4776 サイボウズ,3844 コムチュア |
【本社】107-6013東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル TEL03-3560-4880 |
【主要子会社】RPAテクノロジーズTEL03-3560-6533,オープンアソシエイツTEL03-3560-6532 |
【従業員】<18.2>連76名 単7名(33.9歳)[年]805万円 |
【証券】[上]東京(マ)[幹](主)SBI(副)大和,日興,エース,マネックス,岡三,極東,藍澤,東洋,岩井コスモ[名]三菱U信[監]あずさ |
【銀行】りそな |
【連結】RPAテクノロジーズ,オープンアソシエイツ |
【成長力】 ―% ―% 利益率―% ―% 【四半期進捗率】 3期平均―% 今期30.1%(―%) |
<引用:SBI証券>
PRAホールディングスの強みは、
「事務作業などを代替するRPA提供や医療系求人のアドネットワーク事業を中心に展開」
とAI関連事業+アフィリエイト事業を運営していますね。
事務代行ソフトは業務効率化需要受けメーカーなど幅広い業種で拡大。アドネットワークは医療系堅調、人材など新分野も牽引。人件費、宣伝費増こなし増益。会社計画は事務ソフトの収益性を慎重視。
事務代行ソフトは今後も需要が大きく、
この分野は大企業などの事務職や、単純作業の仕事がなくなる!とまさに話題に上がっている、
代替技術ですね。
広告事業関連は人材の他に、EC事業も実行しているようですね。
それではもう少し深掘りして、RPAホールディングスのビジネスモデルと、
収益モデルを分析してみたいと思います。
RPAホールディングスのビジネスモデルとは?
以下は上場した日の代表者インタビューです。
話の内容の要約は以下の通りです。
- 2000年に設立、インターネットの新規事業ブーム時期に事業開始。
- 大企業向けの新規事業創造から開始、コンサルティング事業から自分たちで事業機会を作っていった。
- その中の一つ(メイン事業)がRPAテクノロジー(子会社)でありすでに10年ほどやっている。
- 人とロボットが共存して働く時代になると予見し、テクノロジーを活用した新規事業創造グループとして運営している。
- RPAとはソフトウェアロボット、物理的にものを運んだりするものではなく、ソフトウェアを触るロボット。
- 認知技術を活用したホワイトカラー向けの新技術、仮想デジタル労働者。
- 着想の原点はファクトリーオートメーション。
- (直接部門)全て人がやっている工場の製造ラインを産業ロボットが代行を導入し爆発的な生産性の向上が起きた。
- (間接部門)オフィス業務も情報システムを使いアウトプットを向上、ルーティンワークをソフトウェアロボットが保管。
- 人は単純労働から解放され、圧倒的な生産性を高めるために生まれたサービスがRPAホールディングスのメイン事業→間接部門向け。
- 17/2期の売上は26億円超、営業利益は166百万円。18/2期(9ヶ月間)は売上29億円超、営業利益は345百万円と倍になっている。
- RPAホールディングスの強みは10年前からサービスを続けており、2017年にRPAブームが起き、その中で確立した技術、マーケットシェア(8割)が効いている。
- RPA導入社が17/2期は91社、18/2期(9ヶ月)は250社と大きくなっている。
- 強力なパートナー企業との協働もあり。
- 今後はさらに大企業をメインにパートナー企業を増やし、事業拡大していく。
- SAP・オラクルなど企業がすでに導入しているシステムに特化したサービス対応もしている。
- 今後はアジアを中心とした日系企業の関連会社などへの導入も進めていく。
つらつらと書いてきましたが、
RPAホールディングスはすでに18年も事業を継続しており、
まさにRPAブームガ到来し、時代が追いつき、波に乗っているという状況となります。
アジアに進出している日系企業の関連会社にシステム導入をしていくなど、
今後も顧客数は次々に増え、利益は拡大していくことと思います。
パートナー企業もソフトバンク、HITACHI、NISSAYなど、
本当に日本を代表する大企業ばかりですね。
単純労働をオートメーション化していく流れも、進んでいくでしょう。
時代を先んじて継続して技術、顧客基盤を確立してきた会社として、
ようやく上場に辿り着いたという感じです。
上場時に主幹事となっていたSBIも顧客となっており、
この辺も強固なパートナーシップが見えますね。
まとめ
2018年のIPO株式銘柄である、RPAホールディングスの上場時の利益、
またビジネスモデルを見てきました。
このように上場する会社を分析していく中で、
やはり社会ニーズ、将来性が相当期待されているテクノロジー分野がIPOしているのがよくわかりますね。
以上、